【Spirit大森コラムvol.38】
また百人一首です。今回は、百人一首始まりの句『秋の田の仮庵の庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ』です。日本語に直すと
「秋の田圃のほとりにある仮小屋の、屋根を葺いた苫の編み目が粗いので、私の衣の袖は露に濡に濡れていくばかりだ」となります。
農作業の小屋で獣から農作物を守るために見張りをしていたら雨が降ってきて小屋の隙間から入ってきて
私の着物が濡れて着崩れてしまった。これは私の勘です。さむそー
この句を書かれた方が天智天皇。まさかの天皇様、長い間皇位にはつかず皇太子を
務めその後天皇になられた方で第32代天皇。
皇子時代に仲間達と共闘しクーデターを起こし天皇の座をわざと家族に渡し
自分は、皇太子になって様々な革命を行った。その後長い間皇位にはつかなかったが
ようやく即位をした。その後いろいろやったみたいで少しコラムように簡単にご説明
するのが難しいので気になったら調べてみてください。
そしてこの句が一番最初の句になっている理由ですがいろいろ調べてみたのですが
明確な理由が分からずその代わりに序歌という句があり
「難波津に咲くやこの花冬ごもり咲くやこの花」となっております。
この句を競技の初めに読むことで簡単なルール説明が出来るのです。
ですがこの句は競技かるた専用の歌なので取り札がありません
普通に友達と遊ぶのもいいし競技として戦うもよしの百人一首
少しは興味出てきましたか?覚えるのがすごく大変ですが簡単な覚え方など
探せばいろいろ見つかると思いますのでぜひ遊んでみてください。
ちなみに解説なんですが、(苫)と言う漢字の由来は、茅(かや)や菅(すげ)などを
編んだむしろ。屋根をおおったり敷き物にしたりする。いわゆるわらと同じ物です。
さらに、(田圃)と言う漢字の由来は田んぼの当て字で同じ漢字でも古代中国では
でんぼと読むみたいです。